ダウ理論とテクニカル分析の関係、マイルールについて

ダウ理論とテクニカル分析の関係、マイルールについて

皆様、こんばんは。トレード手法を作るためには、まずはチャートの環境認識が出来なければなりません。つまりチャート分析です。私はビギナーズラックがなく、6千万円ほどの大きな損失を出してから、トレードをしながら勉強してきました。今回は、勉強した事をまとめ、私流の視点でチャート分析について概要を書きます。

チャート分析には、ファンダメンタル分析・テクニカル分析・センチメンタル分析の3種類があります。

・ファンダメンタル分析は各経済指標に基づいた経済状況などの分析です。

・テクニカル分析は、トレンド系とオシレーター系に分かれ、トレンド系は移動平均線などの分析方法で、今はチャネルラインが流行して主流となり、各トレーダーが利用しています。

・センチメント分析は、 市場参加者のマーケットに対する強気や弱気などの市場心理を表すことで、ポジション比率、通貨強弱、ヒートマップなどがあります。

私は、3種類のチャート分析のなかで、テクニカル分析を使ってきました。特にトレンド系の移動平均線、一目均衡表、エリオット波動、トレンドライン・チャネルラインなどです。エリオット波動では何度も波を数え直したり、チャネルラインでは、N値幅やE値幅の計算を何回も繰り返し、大変な地道な作業を死ぬほどやってきました。結局は、最初に取り組んだ、どのチャートにも標準装備されている移動平均線に戻り、自分のマイルールを作り上げてきました。

さて、私流に考えると、上記の3種類の分析は、「ダウ理論」から生まれた感じがします。
ダウ理論は、チャールズ・ダウが提唱した株式市場での値動きを評価するための理論で、ダウ理論を基に様々な各種分析論が出てきたのではないでしょうか。

ダウ理論は、6つの基本原則から成り立っています。

1.平均はすべての事象を織り込む

・様々な経済指標や、天災や地政学的リスクなどのあらゆる事象など、ファンダメンタル分析が、現在の価格に織り込まれ、平均とは移動平均の価格です。
・移動平均線は売り方と買い方の取得単価を平均化した線で、グランビルの法則が各論としてあります。
また、移動平均線から正規分布曲線で高値と安値を表したものがボリンジャバンドで、水平ラインで表したものがピボットです。
さらに、移動平均線に先行指数を付け加えて可視化したものが一目均衡表です。

*グランビルの法則とは、金融記者のジョセフ・E・グランビル(Joseph E. Granville)が考案した「買いと売りを示す8つのパターン」で、移動平均線と価格との位置関係やチャートパターンの組み合わせで売買を示しています。
*ボリンジャバンドは、1980年頃にジョン・ボリンジャー氏が考案したテクニカル指標です。
*ピボットは、アメリカの投資インストラクターのJ・W・ワイルダーがつくりだしたテクニカル指標です。

2.トレンドには三種類ある

・主要トレンド(1年~数年周期のサイクル)
・二次トレンド(3週間~3ヶ月のサイクル)
・小トレンド(3週間未満のサイクル)

つまり、短期時間足は長期時間足の中に埋め込まれるフラクタル構造を成しているという事です。
なので、MTF分析(マルチタイムフレーム)が必要とされています。
ここから、トレンドラインやチャネルライン、フィボナッチチャネルラインが生まれてきました。

3.主要トレンドは三段階からなる

・先行の段階(先行または誕生期)
・追従の段階(成長期)
・利益確定の段階(衰退期)

ここから、エリオット波動論が生まれ、上記の2と併せて、またフィボナッチ係数を伴って大きな理論となり、まだエリオット波動研究所があるほど、研究の最中です。

4.平均は相互に確認確認されなければならない

1つの分析だけでなく、複数の分析が必要であるということ。例えば、平均(移動平均)は、複数の時間足が上昇方向に向かって、初めて上昇トレンドと考えられるという意味。
いろいろな分析で確認することは確かな事ですが、それぞれの分析の理論を知ったうえで出来る事であり、凡人の私には無理だと思いました。

5.トレンドは出来高でも確認されなければならない

上昇トレンドの場合は、出来高増で価格が上昇する。
下落トレンドの場合は、出来高増で価格が下落する。
と株式市場では考えられており、為替ではセンチメント分析のポジション比率、通貨強弱、ヒートマップなどが該当します。

6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

明確な転換シグナルとは、酒田五法の三尊や逆三尊、WボトムやMトップなどの高値・安値の切り上げや切り下げ、また日柄転換日を予測するサイクル理論などがあります。特にエリオット波動にはフィラー失敗があり、5波を形成せずに終了という理論もあります。

以上がダウ理論の6つの原則とそれぞれのテクニカル分析との関連についての私的な説明で、どの分析がダウ理論のどの部分に該当するかがわかったと思います。どのテクニカルが良いかは、自分で使ってみて見やすく使いやすいというのが良いでしょう。是非、ご自身のマイルールを作り、トレードしながら修正していく楽しさを味わってください。また、私が使っている「XP5.10とんがりハンター」はどの時間軸でも利用できますが、ナンピンのエントリーで資金管理が重要です。トレードを優位にするには資金力(入金力)が大事で如何に入金額を増やすか、仕事で昇給、副業で稼ぐ、倹約生活などで資金を貯め、トレードではエントリー・利食い・損切で手法を回していく、コツコツしていってください。最後までお読み下さり有難うございました。

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