FXで勝つためにはうまく負ける必要がある!?

FXで勝つことは大事です。多くの人が勝つために!勝つために!と必死で聖杯などを探し回っています。しかし、勝ちを貪欲に取りに行けば行くほど勝ちにくいドツボにハマってしまいます。これに気付かなければ自分よがりのトレードになってしまうので気を付けましょう。

なぜ、勝ちに固執し過ぎるとダメなのか?FXでは勝率100%はあり得ないからです。必ず負けるトレードも出てきます。その際に勝ちを欲し過ぎる事でうまく負けられずに、損失を大きくしてしまうからです。具体的には損切りができずにコツコツドカンとなってしまいます。

つまり、FXで収益を安定的に上げるためにはうまく勝つことと同様に、うまく負ける事が大事になってくるのです。初心者では特に勝ち方よりも負け方を勉強して、いかにしてうまく負けるかを研究していく事が大切になるでしょう。相場では生き残ることが最重要なので、負け方を研究する意義は大きいと思います。

うまく負けるとは?

・損切りをしっかりとできるようになりましょう。

いくらコツコツと勝っても1回のドカンで負ければ意味がありません。逆にマイナスになる事も多い事から損切りを計画して、しっかりと実行できるようになる必要があります。損切りは自分の間違いを認めされる感覚になり辛いですが、そうではなくトータルとして利益をあげるために一旦徹底するという意識を持ちましょう。

損切りは自分の相場分析の間違いで人格が否定された気持ちになったり、お金が減る恐怖や不安から逃れたい気持ちが高まり、慣れるまでは辛いと思いますが、意図を強く意識して慣れていく事でスパッと損切りできるようになるでしょう。

・勝率とリスクリワードを計算しながら計画をたてましょう。

負けると言っても損切りばかりしていては損切り貧乏になります。そのため勝率と利食い、損切りの数値を調整しながら負けてもトータルで負けない計画作りをしましょう。例えば、勝率が高ければ損切りと利食いが1:1でも利益が出てくることから、機械的に損切りをバシバシしても問題ないでしょう。

勝率が50%であれば損切りより利食い値を大きくしていかないと利益が残らなくなるので、トレード方法から調整していく必要もあるでしょう。短期、中長期など人それぞれのやり方があると思いますが、要は勝率とリスクリワードを押さえて調整する事で正しい計画は立てられます。

・負けてもメンタルが崩れない工夫をしましょう。

うまく負けるためにはメンタルケアが必要になります。負けが2回、3回と続けばそれだけで心がざわついて冷静に判断が困難になります。最初のうちはそれでマイルールを無視して感情に拠ったトレードをしてしまうかもしれませんが、そこで失敗してもそうなるんだと体験談として次に生かしましょう。

メンタルを保つためにも先ほどの勝率とリスクリワードの計画を立てて、1回ずつのトレードで一喜一憂するのではなく連続したトータルの結果で見るように心がけましょう。また、FXはどんな達人でも負ける時がある事を認識して、だから自分も負けるため傷を最小限にするために損切りする事を認識しましょう。

ダマシは上手くダマされましょう!?

テクニカル分析は万能ではなくどんな手法でも勝率100%にはなりません。人間の心理状況が相場に反映される以上、ノイズと言われる不規則な動きは入ってしまうため、方程式のような手法では対応できない場面があります。いわゆる「ダマシ」と呼ばれるものです。

このダマシの対応ですが2つのパターンに分けれられます。1つはダマシを回避するべく様々な分析法を活用するというものです。例えば、移動平均線分析をしているならRCIなどを併用する事でトレンドと転換点を探ることができます。トレンド系とオシレーター系の併用というもので、使い方によっては有効に作用します。

もう一つは対策もせずにダマシを受容することです。もう少し言えば、ダマシと分かった時点で素早く損切りして次に備える事です。ダマシで負ける事もある事を想定して、勝率やリスクリワードを計算して粛々と進めていく事です。初心者にとってはこちらのほうが取り組みやすいと思います。

理由はダマシは頻発する者ではなく、経費として考えて差し支えない範囲であることと、テクニカル分析などを併用すればするほど分析が難しくなり、通常の売買判断もわからなくなりがちだからです。シンプルに考えるのがベストであり、複雑にすればするほど実践では使いにくくなります。

ダマシに遭って「くそー!」と感情が揺さぶられて次のトレードに影響が出るのは良くありません。それを防ぐためにもダマシには遭うものであると割り切れば、次のトレードも淡々と取り組むことができるのでメンタルも安定します。

FX勉強会では損切りやメンタルケアなどのうまい負け方の解説もしています。